受験時に活用した文献紹介

今週は、私が技術士受験を受けようとしたきっかけと受験勉強時に使った文献を紹介します。どんなものを使ったらいいか迷っている方はお読みいただけれはと考えます。

なお、私が受験した部門は機械部門、選択科目:機械設計です。

1.受験した動機

最初の会社に就職して2年目の頃、仕事もうまくいかず周りから叱られ続けていたときに、設計者や技術者って何をもってプロなんだろうと?すごく迷っていた時にとある記事を見つけました。

タイトル:プロフェッショナルキャリアのススメ(1)、(2)、(3)
執筆者:佐藤国仁氏(佐藤R&D代表取締役)
雑誌名:日経メカニカル(現:日経ものつくり)2002年1月号、2月号、3月号

世の中に技術士という資格があり、技術者の能力を認定できる公式に認められる資格があるのをこれを見て、いつかに技術士をとろうと考えていました。いまでも家にそのときの記事があります。
特に私が就職したのは2000年ごろで就職氷河期だったこともあり、先行きに不安感があったのもあります。
その後、31歳のときに技術士第一次試験を合格したことを父へ報告すると、
技術士は技術者の博士みたいなもんで、もし技術士までとれるとすごいぞ
と言われたことを覚えています。

2.受験時に参考にした文献

試験を受けた時に受験時に使った資料を紹介します。

その1:機械工学便覧DVDーROM版

書名:機械工学便覧DVDーROM版
出版社 : 日本機械学会 (2014/4/1)
価格:9790円
* 情報は、本ブログ作成時です。

引用:amazonページよりリンクはこちら

1)概要
3冊分の分厚い本で4力学(機械力学、材料力学、流体力学、熱力学)の理論説明、加工法、機械解説まで掲載されており、機械設計の百科事典といえるものです。これをDVD化したものです。保管場所をちいさくできるため、とても便利です。

2)活用した点
キーワード作成の知識を活用するために、特に活用しました。
例えば、アルミやマグネシウムの物性値を調べるときに、インターネット検索すると記事はあるものの出展が追跡が難しいケースもありました。論文に書く数字は、可能な限り情報の出展が明確なものであることが望ましいため、百科事典のように整理された資料があると調べる時間を短縮できます。

その2:トコトンやさしい炭素繊維の本(今日からモノ知りシリーズ)

書名:トコトンやさしい炭素繊維の本 (今日からモノ知りシリーズ) 
著者:平松徹
出版社 : 日刊工業新聞社
価格:1540円
* 情報は、本ブログ作成時です。

引用:amazonページよりリンクはこちら

1)概要
この本は、炭素繊維について基礎知識から応用例まで書いてあり、知識の補強ができました。
応用例だと、例えば、航空機のボーイング787シリーズの構造は、炭素繊維プラスチック(CFRP)を採用することで軽量化し航続距離を向上させた事例がありました。

2)活用した点
社会人になると、自身の業務経験により得手不得手な分野が出てできます。特に不得手な分野は、社会人10年以上たつと学生時代に覚えた知識も忘れてくることから、「トコトンやさしいシリーズ」の本は知識をわかりやすく説明した書籍を読むと理解が早まります。

その3:はじめて解く技術士第二次試験記述式問題プロセスチェックによる合格答案作成法

書名:はじめて解く技術士第二次試験記述式問題プロセスチェックによる合格答案作成法
編著者:大和田義明
出版:新技術開発センター
価格:3000円
*購入したときは、2018年のものです。

1)概要
技術士試験の論文を書くときに、専門知識(キーワード)を説明するときに、専門知識に関連する用語を横24文字x数行単位で要約してまとめてから、論文形式にすると書きやすいという本です。

2)活用した点
選択科目II-1の600文字論文(1枚論文)を初めて書いたときに、半日以上かかってしまい途方にくれていました。そのときに出会った本です。これを買って、ひらすら1枚論文を書いてキーワード作成と選択科目II-1の対策を同時に行いました。
以前のブログで紹介した論文作成例はこの本をヒントに書いています。
また、この書き方は新しい知識を覚えるにも応用できます。例えば、この方法で新しい知識を600字に要約(話す時間だと2分程度)できると、人に知識をわかりやすく説明することへ応用できます。

その4:日経ものつくり、機械設計などの専門分野雑誌や政府の刊行物
最新の動向を知るために過去2年分の情報は見ていました。雑誌は買い切れないので、母校の図書館に通い詰めて、キーワード作成用の用語を調べていました。キーワード作成に使った雑誌類を挙げます。

日経ものつくり(日経BP社)
機械設計(日刊工業新聞社)
日本機械学会誌(日本機械学会)
トライボロジスト(日本トライボロジー学会)
ものづくり白書(経済産業省)← Webページからも閲覧可能できます。

3.まとめ

2018年受験当時の情報で少し古いですが、今年までなら有効と考えますので、受験時に活用した文献を紹介しました。
試験勉強にどんな資料をみればよいのか迷っている方に役に立てればと考えます。

補足.キーワード作成とは?

技術士二次試験を受けるときに、”キーワード集”、”キーワード作成”が出てきて、これは何?って思った方は多いと思います。
これは、専門分野における用語のことを指します。機械部門の場合、以下の用語があります。

FTA/FMEA/熱可塑性プラスチック/熱硬化性プラスチック/リスクアセスメント/3ステップメソッド/フロントローディング/PLM(プロダクトデータマネジメント)/機械設計/ユニバーサルデザイン

解釈は、個人差が分かれますが、おおむね技術士二次試験の選択科目II-1で出題される専門用語を説明できるようにノートにまとめると考えてよいです。当サイトではこの説明だとざっくりしすぎるので、キーワードを説明にするのに必要な知識を”用語”として考えて、区別しています。
当サイトの過去の記事では、CNFを例にキーワード作成例を示しています。

キーワード:CNF
用語:CNF(概要)/CNF強化樹脂/NCVプロジェクト/チキソ性/TEMP6酸化CNF/CNFの欠点/アスペクト比/用途

引用元:当サイトの記事「技術士二次試験の勉強計画はどうする?(後編)」よりhttps://aytechlab.com/pe-jp/pejp005/