勉強計画を立てる(前編)

令和3年度の受験日程が日本技術士会の公式HPに公開されました。
日程はほぼ例年通りとなり、受験申込書は来年4月中旬、筆記試験が来年7月上旬、面接が来年12月から再来年1月です。

こちらは、技術士二次試験を1~2回で合格したい人向けに書きました。私の事例を元に解説をしていきます。
本記事では、私の試験勉強結果を元に試験計画の作成や時間のかけ方を解説していきます。

1.私の試験勉強記録

上図は私の試験勉強時間の概要です。
図は、横軸を時間軸(月)とし、上部をタスクごとのガントチャート形式で、下部はタスクごとの作業時間集計結果にて表現しています。
私は、平成30年度技術士二次試験(機械部門)、選択科目「機械設計」で受験をしました。全勉強時間は、筆記試験449hr、面接関連186hrで合計635hr(時間)でした。

タスク(やること)は、7つに分類しました。
(1)全体管理
 受験申込書の作成、筆記試験の時間、面接の時間とそれに関連する時間を集計しています。
(2)必須問題I対策
 平成30年度までの試験では、技術士一次試験相当の問題がマークシート方式で出題されていたため、過去問を解いていました。
(3)キーワード作成
 選択科目IIや選択科目IIIを回答するにも、専門知識を理解しないと作成できません。そこで、調べた内容を選択科目II-1の600文字形式で作成しました。
この形式で選択科目II-1の対策も同時に行いました。
4)選択科目II、III
 平成25年~平成29年までの選択科目II-2とIIIの過去問を見て、ひたすら論文作成しました。また、スクリーング機関から配布された模擬問題の論文作成をしました。令和元年度以降は、必須科目Iもわからない点はキーワードとしてリストアップしてから論文作成することで対応できると思います。
5)スクーリング
 2月上旬まで独学で進めようとしました。選択科目II,IIIの論文が適切に記述できているか判断が難しいと考えて、月1回ペースで3月からスクーリング機関に通いました。これは、周りに技術士の方が見ていただけるのであれば必ずしも必要とは思いません。
6)面接対策
 面接で面接官に聞かれそうな点を書き出していました。
 詳細は、以前のブログ(面接対策はどうする?)をご確認ください。
7)技術者倫理
 ニュースになった技術に関する事例を調べたり、技術士法を見ていました。詳細は、以前のブログ(面接対策はどうする?)?をご確認ください。

WBS(Work Breakdown Structure)形式でタスクを綿密に作成する方法も考えました。ただ、選択科目II、IIIとキーワード作成は相互に関連するため細分化は難しいと考えて、7つで分類しました。

※ 補足
面接対策の時間・日数は、今年末の段階では具体的な日数は立てなくとも、おおよその期間と時間を把握しておけば十分だと思います。
私は特に面接が苦手だったことため、入念にしました。
もし、面接で不合格になると筆記試験からやりなおしになること、令和元年度から試験制度が変わり必須科目Iが論文形式になるため、対策も必要になり合格率が下がる可能性があります。

2.試験勉強計画とその結果

考えたことは以下の3点です。製品設計におけるQCD(品質、コスト、納期)であらわしています。
(1)Q:品質(試験に合格すること)

(計画時)
 必須科目I:A判定、選択科目II、III:A判定、面接:A判定
(結果)
 必須科目I:A判定、選択科目II、III:A判定、面接:A判定

目標を強引に品質として置き換えています。目標といってもいいかもしれません。結果はほぼ狙い通りでした。

(2)C:コスト

(計画時)
 受験費用+人件費(時給x試験時間)+スクーリング費用+書籍等(円)
 =20000+2800x330~500+0+10000 = 954,000~1,430,000円
(結果)
 受験費用+人件費(時給x勉強時間)+スクーリング費用+書籍等(円)
 =20000+ 2800x635 +150000+20000 = 1,968,000円

 人件費を入れたのは、試験にかかった費用という投資に対するリターンを考えたらどうなるだろうとふと思ったからです。
 時給は、総務省統計局に製造業の月収と労働時間が掲載されており、この結果から時給2800円と仮定しました。
 勉強時間は、インターネットの情報を調べると150~300時間はかかるという情報があり、また、合格率が10~20%と低いことも知っていました。
 私は、勉強時間を週末10時間の半年(25週間、計250時間)、予備時間をゴールデンウィークをすべて受験勉強に割くと仮定し80時間とし、330時間として、筆記試験を突破しようと考えていました。
 仮に2年かかった場合は、1年目のノウハウがあるので1年目ほど時間がかからないだろうと想定し、2年目は1年目の半分と仮定して175時間として、合計505時間、約500時間としました。
 実際は、筆記試験の合格基準に対して自分の能力が不足していたこともあることがわかり筆記試験の勉強時間が増えたこと、面接対策を念入りにおこなったこともあり、計画時の2倍近く時間がかかりました。

(3)D:納期

(計画時)
 一発合格(2019年3月)(遅くとも2回目合格、2020年3月)
(結果)
 一発合格(2019年3月)

 不合格が続くとやる気が下がり合格率を下がるリスクと追加費用発生リスクの2点があるため、一発合格を目指しました。
結果は、無事一発合格しました。

3.試験勉強の振り返り

合格はできたものの、4月、5月の勉強時間は100時間程度でした。
ゴールデンウイークを予備時間として想定しているものの、休日まで勉強するのは疲労が蓄積するため、やらなくていいならやらないほうが望ましいです。そこで、どうしたら勉強時間を平準化できるかを考えました。

(1)4月、5月の勉強時間の内、どのタスクの試験時間が長いか?
 キーワード作成が、4月:50時間、5月:40時間でした。各月の全勉強時間に対して40%程度を占めています。これは、論文を作成するための基礎知識が不足していたことが起因しています。
(2)どのように平準化させるか?
 2018年1月以前段階で、選択科目II-1、II-2の論文を技術士の方に見てもらい、論文が合格ラインか否かを確認します。ここで技術力が足りないことが発覚する場合、冬休み中からキーワード作成を始められるので、4月、5月のキーワード作成時間(全90時間)の半分(45時間)程度を1月~3月へ前倒して作成をおこなうことが考えられます。

※ 平準化の別案:2年計画に見直して試験計画を平準化させる。
 家庭の事情や業務の多忙で物理的に時間を割くのが難しい場合があると考えます。その場合は、選択科目II、IIIの過去問の論文作成、キーワード作成を1年目に行い、2年目で合格を目指すのも一つのやり方だと思います。

4.まとめ

試験勉強計画は「1.私の試験勉強記録」で示した通りタスクを分割していくと、立てやすいと考えます。
試験一発合格は、ゴールデンウィークの予備時間を活用できて、かなり無理をして勉強をしたことでやったとできたと実感しています。
油断してはいけないと思い、今でも継続研鑽として勉強する習慣を続けています。