技術士二次試験の面接対策はどうする?

*このページは、2020年10月11日にnoteへ投稿したページを転載しています。

今週末は、いよいよ技術士一次試験です。
ちょうど10年前に私も受けました。受験される方が一人でも多く合格されることを願っております。

 今日は、技術士2次試験の面接対策について私の経験談を書きました。また、試験制度は令和元年から変更になっていますので、今の試験制度であればどう聞いてくるだろうという視点で対策を書きました。

1.どんなスケジュールで進めた?

 私が受験したときは、合格発表10月末、面接12月中旬でしたので、以下の時間軸で進めました。今年は1月上旬のため、適宜時間軸を読み替えてイメージください。
1)8月末~10月中旬
 一通り聞かれそうな質問と回答を作りました。質問は70個程度作りました。 プライベートでお世話になってる熟練の技術士(機械部門)の方がいたので、相談に行きました。
2)10月15日~筆記合格発表
 筆記落ちたかもしれないと心が折れかけて、毎日お酒を飲んでいました。
 筆記試験が合格したときはほっとしました。
3)筆記発表後から11月中旬
 模擬面接を2回しました。
 <1回目>
 技術士受験のスクーリング機関に通い、模擬面接を受けました。
 これは現役技術士の方に本番形式でやれるので、とても安心しました。答えらない点はいくつかありましたが、合格ラインでした。
 <2回目>
 熟練の技術士(機械部門)の方に模擬面接してもらいました。
 わざとつっこまれるようなことをいうので気を付けるように言われました..
4)11月末~12月中旬(受験日)
 模擬面接を受けて指摘を受けた点を再度見直したこと。ボイスレコーダーで質問を録音して答える練習を毎日30分程度カラオケ店で行いました。

2.面接で何をきかれるか?(平成30年まで)

 面接時間が20分程度の中で主に以下のことを聞かれます。
1)受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
 業務経歴書・職務経歴書の内容、論文の内容 
 選択問題IIIを聞かれることがあるようです。私は聞かれませんでした。
2)技術士としての適格性及び一般的知識
 技術者倫理、技術士制度の認識その他

具体的には、どんなことを聞かれるかが想定しきれないので、以下の書籍シリーズの直近2年分を見て、予想される質問事項をピックアップしました。

<書籍名>
 技術士第二次試験業務経歴票・口頭試問実例集
 -16部門・35実例の受験申込書(業務経歴票)と口頭試験状況-
<編著>
 TCI技術士第二次試験対策研究会

3.どんな準備をした?

3.1 私がやったこと

たくさんありますが、主に聞かれる可能性が大きいものを書きました。
カギになるのが技術士法です。法律は小難しいと抵抗感をお持ちと思いますが、技術士法1条と2条、44条~47条は今一度目を通すことをお勧めします。
1)受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
<職務経歴書・業務経歴書>
・職務経歴書を1~3分程度で説明する。
・業務経歴書を1~3分程度で説明する。
・自分の業務での失敗談とそのリカバリー法
 説明で工夫した点は、技術士は、自分でどのような技術的問題があり、どうやって解決したかを説明することです。
<論文>
・選択問題IIIは自分が回答しなかった問題を解く。
 骨子や要約だけでも聞かれたら、答えられるようにしました。
・添削後の選択問題IIIを見て、指摘点を答えられるようにする。
2)技術士としての適格性及び一般的知識
<技術者倫理>
(例)最近の不祥事における品質データ不正はどのように発生したか?どうしたら防げたか?
(回答)納期に対するプレッシャー、必要な検査工程等のリソースがを割り当てること。
<技術士制度の認識その他>
・技術士法を読んで3義務と2責務は自分なりの解釈を持っておくことをお勧めします。罰則は即答できるようにしました。
・海外の制度(APECエンジニアとIPEA国際エンジニアなど)を知っておく。

3.2 令和元年以降はどうする?

 令和元年以降は試験制度が変わり、資質能力(コンピテンシー)を示しています。その点を考慮した場合、私だったら3.1に対して、さらにどの点を考慮すればよいかを予想しました。
 もちろん、技術士受験のスクーリング機関に通われている方は、情報がたくさん集まっているのでそちらを優先いただければと思います。
1)技術士としての実務能力
 いままでは、「受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力」に対して変更があったものです。コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントを問われています。説明をこの4点についてやった事例を説明できればよいと思います。
<職務経歴書・業務経歴書>
事例:ある部品が市場不具合で破損あったときに、CAE解析で強度計算を行って問題点を抽出し解決した。
例えば、その際に、設計時にCAE解析の標準手順書を作成した場合、
「評価」:標準手順書を作成する判断をしています。それは、再発防止と標準手順を決めることにより業務効率向上を狙った意図があると読み取れ、波及効果を考え次回設計時の業務改善したと推察できます。
「コミュニケーション」:標準手順書作成は、CAE解析の手順を関係者に明確かつ効果的な意思を伝達していると推察できます。
 
<論文の内容>
 添削後の選択問題IIIだけでなく、必須問題Iについても指摘点を答えられるようにする。必須問題Iは、設問によっては技術者倫理の項目があるので、2)「技術士の適格性」で聞かれる可能性があります。
2)技術士としての適格性
 今回は、技術者倫理、継続研さんが問われており、継続研さんについて準備します。継続研さんを置いた以下の背景があると考えています。

1)技術士法の資質向上の責務より意識した。
 現在は技術進歩が速いので、常に勉強を続けないと取り残される。
2)海外との技術者制度との相互乗り入れ
 海外の技術士制度では年間目標勉強時間(CPD)を入れています。
3)技術士は技術者キャリア形成スキームのレベル5段階中3段階であり、将来的には大規模なプロジェクトの指揮できるレベル5も目指してほしい。
 技術士になったでは終わりではなく、自分も部門だけでなく他部門の技術の視点をいれ総合判断ができるマネジメントもできる技術者になってほしい。

 現在どんな勉強を続けている。合格後、CPDという仕組みを利用して、△という技術者を目指してるので、〇という勉強を続けるを示せるのがよいと思います。

4.まとめ

 私の体験談を元に書きました。特に機械部門は口頭面接後の合格率が80%前後と油断すると、不合格になるので当時できることはやれることまでやり切りました。
 受験される分野は違うと思いますが、なにか参考になると思い書きました。一人でも多くの方が、技術士の面接を通過して試験合格されることを祈念します。

5.参考ページ

令和元年度からの試験制度が変わったため、この記事を書くときに情報収集が必要と判断しましたので、以下の公式ページを見ながら書きました。

平成31年度 技術士試験の試験方法の改正について|公益社団法人 日本技術士会

技術士制度改革について(提言):「最終報告」|公益社団法人 日本技術士会

今後の技術士制度の在り方について:文部科学省www.mext.go.jp